江戸天声
15/Dec/2013
 今回は珍しく動画と画像を用いているので、色があるページを観た瞬間怒りで我を忘れてしまうタイプの方は気をつけていただきたい。

 今回の共通テーマは「江戸」。江戸といえば、東京都のスズキヤマトくんがやはり有名だろう。ご存知ない方は、まずこちらをご覧いただけばわかるはずだ。1:29までシークしていただければ速い。


 お分かりいただけただろうか。動画を見ることが出来ない時代遅れ系男子のために説明しておくと、CMである。そのCMというのも、丸々とした顔の少年がズームで映しだされる。突如、「東京のスズキヤマトです!聞いてください!!!!!」いや誰だよ。話は進んでいく。「スズキヤマトアームズ!トウキョー、大江戸ハッピー↑!!!!!」呆気にとられる我々を尻目に、少年が謎のポーズを取ってCMは終わる。何を言っているのかお分かりいただけるだろうか、僕にはわからない。説明なしにこれを見せられたらモニタパンチを叩き込んでなかったことにする自信がある。理解していただくには、いくらか説明が必要であるということだろう。

 まず、これを理解するには仮面ライダー鎧武について少しばかり説明しなくてはならない。「仮面ライダー鎧武」―平成15周年記念作品にして、脚本に虚淵玄を起用し、鎧武者+フルーツという理不尽な組み合わせで話題を呼んだ(というか個人的には未だに単なるインパクト勝負だったのではないかと思っている)作品だが、ぶっちゃけそれはそんなに問題ではない。問題はその変身方法である。

 仮面ライダーと名乗るからには人間の姿から仮面ライダーの姿への変身が必要となるのだが、この作品はこのような流れとなる。こちらも公式の動画があるのでご覧いただこう。

っていうか公式がおもしろ変身とか言うのはどうなんだよ。ぶっちゃけそんなに面白くないぞ。では解説していこう。まず、キーアイテムとなるロックシードと呼ばれる錠前をベルトに装着する。そうすると、空から巨大なオレンジが落ちてくる。そのままオレンジは頭に刺さり、ベルトを操作すると「ソイヤッ!」の掛け声と共にオレンジが開き、鎧となって変身完了となる。これが鎧武の一連の変身シーケンスなのである。そしてこのフォームを「オレンジアームズ」と呼称するのだ。以降はこれを念頭に置いて読んで頂きたい。

 次に、CMの解説をしよう。前述のキーアイテムであるロックシードは普通におもちゃ屋でセットを購入する他にも、食玩やガチャポンを通じて入手することができたりする。先程のCMはそのガチャポンのものであり、ガチャポンの中に入っている紙切れをハガキに叩きつけることで特別仕様のロックシードがもらえるわけだ。この特別仕様というのが、「○○(応募者の名前)アームズ!○○(都道府県に応じた変身サウンド)!」という音声を入れてもらえるというもの。従って、東京都在住のスズキヤマトくん(仮名)ならばCMのようになるわけだ。

 しかし少し待って欲しい。スズキヤマトアームズである。鎧武はロックシードによってその姿を変え、イチゴロックシードならばイチゴアームズ、スイカロックシードならばスイカアームズとその呼び名も変化する。つまり、もしも鎧武がこのスペシャルロックシードを使用すれば、「スズキヤマトアームズ」に変化する可能性が非常に高いのだ!

 もう頭の良い読者諸君ならお気付きだろう。鎧武の鎧は、基本的に前述した通り空から巨大なフルーツとして落ちてくる。もしも「スズキヤマトアームズ」になろうとしたら……?
スズキヤマトアームズ!
ちなみに変身音はそのフォームの特徴を表しているので、「大江戸ハッピー」のスズキヤマトアームズはおそらく大江戸を幸せにする能力を持っているのだろう。本編での使用が望まれる。頑張れスズキヤマトくん(仮名)、負けるなスズキヤマトくん(仮名)!!!!!!!!
スズキヤマトくん