動機
2枚目のディスプレイを購入しました。acerの2万円しない安物ですが、奇をてらいまくった結果体幹が歪んだ人みたいな感じのデザインがすごく気に入っています。グレア液晶のため電源を切るとキモータフェイスが映るところもポイント高いですね。ところでその配置ですが、届くまでは元々使っていた方を縦置きにして資料を表示しようとかなんとかワクワクしながら考えていました。ところがいざ実行に移そうとすると、どちらのディスプレイも回転しないんですね。全然考えてもいませんでした。自分のボンクラさにはほとほと嫌気が差しますが、とにかくこのままでは夢のデュアルディスプレイが夢のまま終わってしまうので、どうにか縦置きにする方法を考えることにしました。
これを実現する方法として、まず真っ先に思い浮かぶのがモニタアームですね。モニタアームとはなんぞやという人が世にいるかわからないですが一応説明しておくと、照明スタンドのアームみたいのをディスプレイにとりつけることで、ディスプレイを自由な位置に固定できるようになる、というものです。医者とかがやたら使ってるので見たことある人いるかもしれません。まあとにかくそういうものがあるので、それを購入するのがもっとも手っ取り早いのですが、やたら高いです。ただの柱みたいな一番安いものでも4000円くらいしますし、工業用ロボットアームみたいな見た目のものの中には3万くらいするものもあります。買えなくはないでしょうが、2万もしない安物ディスプレイを固定するのはなんというか本末転倒な気がしますし、それだったら普通にその金で画面が回転するディスプレイ買ったほうがいいように思えます。もっというと、こういったアームはクランプで挟み込むことで机などに固定するのが主流ですが、現在使っている机ではその構造上クランプが使えません。そういった理由から、モニタアームは候補から外れます。
そもそもそんなものを使わずとも普通に立てかけておけばよいのでは、ということでディスプレイのスタンドを外し、壁に立てかけてみたのですが、どうにも落ち着きません。この地震大国で、静止摩擦だけを信じて揺れに真っ向から戦いを挑んでいくスタイルは男らしいと言えますが、さすがにそこまでの度胸はありませんでした。そうなると残るのは、聡明な皆さんならわかりますね、自作です。ないものは作ればだいたいどうにかなります。ということで今回はディスプレイスタンドを作りました。始めに言っておくと、落ち込むレベルでしょうもない出来です。ですがまあやりたかったことはできたので、文章にすることにしました。
概要
ディスプレイが届きぶち上がったテンションのまま製作を始めたので、手元には以前の残りやゴミ置き場からくすねてきた廃材、そしてどのようなルートで手元に来たのか全くわからない材料しかありません。もっというと設計図もありません。とりあえずディスプレイが縦置きできればいいので、行き当たりばったりで作ることにします。簡単な概要としては、ディスプレイの背面にあるポートに2本の角材を固定し、その間に板材を渡します。さらに板材にディスプレイに元々ついているスタンドを固定するという感じで作業していきたいと思います。びっくりするほど簡単ですね。ゲロ吐きながらできそうです。
作成
1.角材をポートに固定する
まずは角材をディスプレイに固定して、工作のベースを作ります。どうでもいい話ですが、ディスプレイ背面のマウント規格はVESAというところで標準化されているそうです。またいらん知識が一つ増えましたね。この規格は具体的に言うと、10cm四方に4つネジ穴が開いています。これだけ穴だらけだとなんでもできそうですね。とはいえさすがにちんちんを入れるのは穴違いなので、普通に角材を固定していきます。角材は以前作ったディスプレイラックの足の残りです。とりあえず10cm間隔で2つ穴を開けた角材を2本用意し、ネジを通していきます。ここで使うネジも例のごとくなぜか手元にあったやつです。ここで奇をてらって木ねじとか使うと普通にディスプレイに穴開くので注意しましょう。正確に作業しないと全体が歪むんですよみたいな話をしようと思いながら作業をしたら、開けた下穴が垂直ではなかったため歪みまくってました。邪念が入るとろくな事にならない典型例と言えます。
2.固定した角材に板材を渡す
本当は角材にそのままモニタスタンドを固定したいのですが、ギリギリ幅が広すぎて固定できないので、しかたなく板材を渡し、それを介して固定することにします。使う板材は6年くらい前に廃材置き場でもらってきたフローリング材です。絶妙に使いづらくずっと材料置き場で眠っていましたが、ようやく日の目を見てくれて嬉しいです。どのくらいの長さが必要か測定し、印をつけたらジグソーでカットします。自分はゆとってるので手ノコはめったに使いませんが、このくらいなら手ノコでできますね。カットした板材を角材に固定するのですが、まあ結論から言うと角材にヒビが入りました。笑っちゃいますね。下穴とかいらんでしょ~~つって電動ドライバでごりごりねじ込んでたらバキッと行きました。めんどくさがらず下穴開けましょうね。まあヒビが入ったところで今更どうしようもないですし、そこまで致命的ではない気がしてきたので、そのまま続けます。
3.板材にスタンドを固定する
最後の工程です。ディスプレイにもともとくっついてたスタンドを、先ほど渡した板材に固定します。このスタンド、堅牢な作りで頭が下がりますね。これを使うと、この堅牢さをそのまま使えますし、重量もあるので安定取れる上、チルト(傾き)機能もそのまま使えるといいことづくめですので、このまま使うことを思いついた点はほめて欲しいです。とりあえずスタンドには6つ穴が開いているのですが、別に固定には4つでいいので4つの穴の位置を板材に写しとり、板材に下穴を空けます。なんか余ってた木ねじがかなりピッタリだったのでそのまま固定しました。
完成
冗談みたいですが、これで完成しました。もうちょっと波乱万丈な感じになることを予定していたのですが思った以上になんもなかったですね。記事をアップロードするか迷いますが、せっかく書いたのが無駄になるのも癪ですのでアップロードします。あと完成図もあげときます。なんというか結構萎える見た目ですが、まあ求めてたものが手に入ったのでいいんじゃないでしょうか。


完成から1日経ちましたが、今のところ崩落の兆候は見られていません。崩落したり、改良したりしたら記事にします。それと、めずらしく作業中に全く怪我をしなかったのですが、その後母親のセーターについていたクリーニングのタグを外そうとしたらホチキスの針が指に刺さり流血したことをお伝えして終わりにしたいと思います。