前にも書いたが、僕は爪を切るのが嫌いだ。何故嫌いかは自分でも良くわからないが、とにかく憎悪するレベルに嫌いで、できることなら一生伸ばし続けてギネスにでもなんでも載ればいいとさえ思う。もっと嫌いなのは、人の指を見ては爪が長いだとかガタガタ抜かす奴の存在だ。もれなく長い爪で乳首をつまみ上げたいと思うくらいには嫌いだ。大抵そういうボンクラは哀れにも爪を切ることに囚われ、深爪をしすぎてピンク色の部分が引くほど短くなっているわけだが、同情はおろか嘲笑すら惜しい。しかし同時に、爪を切らないと不衛生なのは事実だし、何より危険である。他人を傷つけることもあるだろうし、割れて怪我をすることだって有り得る。そう思い、毎回半泣きで爪を切り刻みながらここまで来たわけだ。
ところが今日、自分の爪で指に切り傷を作ってしまった。それも表面の分厚い層が少しばかり切れるような生易しいものではなく、ガッツリ血が出るレベルである。普通に意味が分からないし、これまで経験したことなどなかったからとても驚いた。と、同時に極めて不愉快な気持ちになった。というのも、このとき爪は全く長くなく、それどころか切ったばかりだったからである。
賢い人間なら切りたてでささくれだっていたのだとか、そういった推測を立てるのだろうが、これまた丁寧にヤスリがけをしている。となると、切っても切らなくても怪我をするときはする(それもしっかりと)、ということが明らかになる。すなわち、爪切れ厨の論拠の一つを成す「危険だから」というのは全くもって成立しない。それを考えれば、不衛生というのも爪ブラシという文明の利器すら知らない野蛮人の発言のように思えてくるし、見た目に至ってはそれこそ「嫌なら見るな」論が通用する。
以上のことから、爪を切れと強要する無知で野蛮で不愉快な旧人類は切った爪を踏んでは痛がる滑稽な様を晒し続ければ良い、と思う。と、ここまで書いたが、爪が長いと童貞だと思われるらしい。やっぱり切ります。
サイトデザインのリニューアルということである。リニューアルをするにあたって知ったことだが、どうやら最近は一世を風靡したフラットデザインももはや過去の遺物になりつつあるらしい。僕はフラットデザインに関して好きでも嫌いでもない、でもちょっと気になるような例えるなら普段は厳しいのにふとした時に意外な一面を見せる先輩に対する女子高生のような気持ちを抱いているわけだけれども、別に今回はそのフラットデザインというものを一切意識していないのでこのくだりは必要ない。必要ないが、書いておきたかったのでここに記しておく。唐突に思い立って今日正午から格闘し始め、なんとか納得の行く形になった。ビビッドな色を沢山使いたかったので適当にGIMPで5色を選んだが、まあまあ普通に収まっているように感じる。タイトルやメニューは相変わらずカタカナである。カタカナという文字の持つテンションが、ここ1年ほど自分の中にブームが来ているのでつい使ってしまう。使用したフォントはCommercialBreakというやつで、なかなか古いようである。最初は別のものにしようと思っていたのだが、どうにもしっくり来なかったのでこちらにした。それと、Webフォントを本文にも導入した。メイリオが憎くて仕方ないゆえの所業である。GoogleのNoto Sans Japanese、ウェイトはDemilightであるらしい。やはりというかなんというか、読みやすさが断然違うので導入してよかったなあというところである。
おそらく、というか確実にその筋の人々からは猛烈なdisコールを受けるであろう作りにはなっているが(例えばJavascriptなるものをオンにしないとメニューが表示されなかったり)、これを回避しつつメニューをすべてのページに記述しないで済む方法というのはどうやらPHPなるものを用いなくてはならないらしく、そのためにはCGIが動くサーバーとやらを確保しなくてはならないらしい。また、本当はサイドのメニューバーもカーソルを当てるとにゅるりと滑りだしてくるようになる予定だったのだが、これも形になっていない。理由はいくつかあるが、この情報があふれる時代においてこういった調べればどうにかなるような課題が解決できない、その最大の理由は、様々な手順を踏み、そのたびにぶつかる障害を乗り越え、形にするほどの元気がもはや頭の天辺からつま先までくまなく探しても一欠片も見つからない、つまりはそういうことである。だから不具合があったりミスがあっても優しく、それこそ童貞に手ほどきをするお姉さんが如く教えていただけると幸いである。元気になったら移転します。
なにもない日というのはそれだけで心が踊る、端的に言えば最高である。こういう日の前日は、一体何をして過ごそうかと考えを巡らす。部屋の模様替えをするのもいいし、久しぶりにゲームをするのもいいだろう。なんなら映画を借りに行くのもいい。ところが誰しも経験があるように、翌朝目を覚ますと体は重く、思うように動かない。昨日の熱意ばかりが空回りして、結局何もできずに夕暮れを迎え自己嫌悪に陥る。今日がそれだった。日がな一日集めたいかがわしいデータを眺めつつおちんちんを揉んでいたら、辺りは暗くなっていた。
これではいけない、昨日の自分に顔向けできない。せめて、せめて自慰くらいは精一杯取り組まないと。そう思い、姿勢を正しお気に入りのピンクコンテンツを眺めながら、おちんちんを揉みしだく。まだ抜きどころではない。もう少し。もう少しで。その瞬間。父の声がした。驚いた。ちょっと出てしまった。しかし今は大した問題ではない。この危機を脱出しなくては。脳内に思い浮かぶ限りのグロ画像を映し出し、勃起を鎮める。父を待つ。こない。こない。父が部屋にまで来ないことを悟り、我に返ると、途端に後悔の念が押し寄せる。この感じだと、ちょっとどころか2/3くらいは出てしまっているだろう。(基本的に)一日一回の楽しみは、なんともいえない微妙な結末に終わった。沸き起こる悲しみからもう一回抜き直したが、それでもモヤモヤは晴れなかったし、それほど気持ちよくなかった。自慰すら満足にできず、いったい何ができるというのだろうか。苦悩の日々が始まる予感がした。
ちなみに父の用事はサンダーバードの新作CMやってるって話でした。楽しみだね。
東京に行った。人は多いしやたら暑いし、そのくせ民度は最悪と来たものだからいろいろなことがあった。傍若無人一騎当千戦国無双向かうところ敵なしといったおばさんにキャリーバッグに足を轢かれたおじさんの、抑えきれない怒りと声を上げたりして事を荒立てるのもよしとしない日本人的感性が内部でぶつかり合った結果生まれたであろう絶妙に微妙な睨み顔も目にしたし、シャワーを浴びると汗が止まらないという世間話の延長が如き悩みを話したらマジギレされながら「シャワーの温度が高い」だとか「そもそもそんなことありえない」といった意味の分からない説教を受けたりもした。
特に印象的だったのは原宿でのできごとである。すっかり日も落ち、雨もぽつぽつと降り始め人通りも大分少なくなってきた午後7時頃。ブー……ブー……不審な低音が耳をかすめる。何事かと思ったら、この奇怪な音はどんどんこちらへ近づいてくる。ブーチ……ブーチ……一体何だ。ブーチブーチ……ブーチブーチ……まさか……
やったあああああああああああああああああああああライザップだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ(ライザップの宣伝カーでした)
そんなことより金髪幼女がそばをすり抜ける際に発した「エクスキューズミー……」のおかげで英語が好きになれそうです。とっても可愛かった。