中央特解
Jan/25/2016

 現在も最強への道を完全独走している、最強こと「ジャンボ米澤の最強ホームページ」管理人ジャンボ米澤さんから(この文章を書いているだけでその強さに当てられそうだ)、「中央線」でバトンを頂いた。自分が都民ならば中央線を利用した時の思い出をぼんやり綴って終わりにできるのだが、残念ながら4両編成の地下鉄が2つ通っているだけで都会気取りの田舎に住んでいるので全く中央線に関する思い出がない。また中央線に対する知識もやたら盲導鈴が鳴ってるホームにいつでもいる電車くらいのイメージしかないので、今回は中央線を含む東京の電車について書かせていただきたい。最強にはまだまだ遠いが、許してもらえるだろうか。

 まずはじめに、そもそも中央線には何故中央という名称がついているのだろうか。歴史的な由来など様々な可能性を考慮した結果、おそらくはその路線の配置に鍵があるに違いない、との結論にたどり着いた。そこでこの記事では、メチャクチャわかりやすいイラストとともに、中央線を含めた東京の路線図について考察していきたいと思う。

 中央とは、何かを基準にして定まる相対的な位置である。そのため、中央を定めるにはその基準が必要となるはずだ。そこで、まず基準になるオブジェクトを定めることにする。まあるい緑の山手線という歌に代表されるように、山手線が緑色をしていて終わりがない、つまり富士樹海のような存在であることは周知のとおりである。ということで、山手線を図に描き入れた。それが次の図である。


 これはわかりやすい。誰がどう見ても山手線だ。これで基準ができたのでもう中央線が描けることになるが、それでは少々味気ないし、何よりここで終わってしまう。そこで注目したいのが、以前本屋で立ち読みした都市伝説に関する知識である。その本をベースに数年間脳内で歪めた知識によれば、東京を霊的な攻撃から守護するため、路線と都庁、そして皇居が太陰大極図を構成するような配置になっているという(ちなみに太陰大極図とはダサいパーカーに描いてあるアレである)。これは極めて有力な手がかりだ。山手線だけでは中央が一意に定まらないが、皇居や都庁を配置することで、中央線を確実に配置していくことができる。この情報を元に、先ほどの図に都庁と皇居を描き加えた。それが次の図である。


 大分形になってきた。ここまでくれば、中央線を配置するのは難しいことではない。あとは太陰大極印を構成するように文字通り図の中央を通せばよい。ということで中央線を配置してみる。


 我ながら、自分の才能が恐ろしい。ここまで完璧だと、自分は首都の守護に加わった陰陽師が血筋なのではないかと疑いたくなる。しかしこれで完成ではない。ここで完成させるのは似非陰陽師のやることである。更なる情報として、2本しか地下鉄がない我が県とは違いなんと東京都にはとにかくたくさん路線があるという話を聞いたことがある。なんでも、路線によって霊的な守護を成すばかりでなく、物理的にも複雑化して外部の攻撃から身を守っているらしい。これを踏まえて、先ほどの路線図に加筆を施す。加筆する際に、太陰大極図を構成するのに不足している部分を補うよう注意しながら描いたのが次の図だ。


 少々名称が怪しい部分があるが、これで大体出揃っただろう。まさしく画竜点睛という感じで、自分の記憶力にただただ脱帽するばかりである。これで、首都の霊的な防衛は完璧といえる。もうこれでよいという気もするが、一応、念のため、万が一の時に備えて、本物の路線図も確認しておこう。




……ん?

吉祥寺
荻窪
中野
東中野

……んん~~???

荻窪
吉祥寺
中野
東中野

……ああああっ!!!!!

ぎくぼ
じょうじ
かの
ひがなかの

あああああああ~~~~~~~っ!!!!!!!!!

(完)

次は「夜、徘徊者の夜」管理人マツモトキヨシさんに『地球』でパスしたいと思う。